「キャリアプラトー」とは何か?

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2019年版 配属先 の先輩 ・上司は新入社員とどう関わるべきか?
本年度の「新入社員研修」を担当した講師の実感から新入社員の育成のポイントを現場の事例を交えつつ具体的に示します。


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プラトーとは

キャリアプラトーのプラトー(plateau)は、直訳すると、「高原状態」という意味です。高原にたどり着くには上に登る必要がありますが、一旦到達してしまうと上は平らな台形になっています。この上昇の状態が終わり、平らで滑らかな面に移行することから、プラトーは「停滞」を意味するようになりました。

キャリアプラトーとは

キャリアプラトーとは、例えば40代にもなると、社内における自分のポジション、つまり現在の自分の能力や、今後どこまで昇進できるかなどがある程度分かってきてしまうというような話をよく耳にします。「これ以上自分が昇進できない」と判断するだけならまだしも、そのことにより新しい事に挑戦したり、そのための能力の開発に励んだりということもしなくなってしまう・・・こういう状態のことを「キャリアプラトーなっている」と言います。

3つのキャリアプラトー

1.キャリアプラトー

課長などある特定の職位を差して、「あの部署のあの職位になるとそれ以上に昇進する可能性は非常に低い」という言い方をする時があります。これはその職位をキャリアプラトーとして捉えていることになります。また、「同期のAさんとBさんのうちAさんは総務部長に昇進したが、Bさんは昇進できなかった」このような時に「Bさんがキャリアプラトー化した」と、人に対して使う場合もあります。

キャリアプラトーを防ぐには、職位を増やすことですがそれは常に可能なことではありません。キャリアプラトーは、個人では変えることのできない人口問題や、経済的問題に大きく左右されます。

2.内容プラトー

長期間同じ仕事を担当しその仕事をマスターしてしまったことなどから、新たな挑戦、わくわく感が欠けている状態のことを「内容プラトー」と言います。また仕事上の責任が与えられない、重要な仕事を任されないという状況も同じです。内容プラトーは、昇進する、しないに関わらず、仕事を行う上での「単調感」であり、モチベーションと関係が深いと言えます。所属や部署の異動があまりない組織は世間にいくらでもありますので、多くの人の身の上に起こり得るのが「内容プラトー」です。

また昇進志向の高い人々にとって、昇進できなかった時のキャリアプラトーのモチベーションへの影響は相当大きいものになりますが、昇進志向の低い専門職志向等の人々にとってはキャリアプラトーの影響はあまり受けません。しかし内容プラトーはいつでも誰にでも起こる可能性があります。過去の研究や調査(山本 寛:青山学院大学教授がこれらの著名な研究者です)によると、長期間同じ仕事に従事していて内容プラトー化する人もいれば、プラトー化しない人もいることがわかってきており、内容プラトー化にはかなり個人差があると言えます。

3.ダブルプラトー

仕事で内容プラトー化したのをきっかけに昇進がキャリアプラトーする、昇進がキャリプラトーしたのをきっかけに内容プラトーするなど、キャリアプラトーと内容プラトーの両方に陥っている人のこと、またはその状態を「ダブルプラトー」といいます。過去の研究や調査では、キャリアプラトー、内容プラトーの一つに陥っているより、二つが重なった状態の方が本人へのマイナスの影響が大きいこともわかってきています。

内容プラトーは離職の引き金になる

離職の形には大きくは二つあると言われていて、その一つに「ここにいては成長できない」という発展型の離職(もう一つは「疲れた。ここにいては心身共に病む」という疲労型の離職)というのがあります。この発展型の離職のきかっけになるのが内容プラトーです。(もちろんダブルプラト―の項で述べたように複合的にプラトーは絡むのですが)誰にでもある「仕事への慣れ」をきっかけに「ここにいては成長出来ない」と考え、さらにそれに「思うようにキャリアが積めないことへの焦り」が加わり、離職に至るケースが多いと言われています。仕事の慣れは普通3年後にやってくると言われていますので、入社3年後は「要注意!」と言われていましたが、今日では「個性重視の教育」「学校でのキャリア進路指導」などの影響からか、入社早々の新入社員が内容プラトーに陥ったり、焦りを感じて離職するケースもあるようです。

内容プラトー起因と思われる発展型の離職へのリテンション(引き留め策)

1. キャリアの見通しを持ってもらう

キャリアの見通しを持てば会社への愛着が高まります。

2. 目の前の仕事の「意味付け」を支援する

中長期的視点で見たとき、目の前の仕事がどんな意味を持っているかを考えると目の前の仕事に対して別の解釈が可能になります。

3. 教育のチャンスを提供する

成長しているという実感を持たせることができます。

4. 部署替えや仕事替えを行う。

部署を異動したり仕事が変わればいったん成長はゼロベースになります。さらに今後のキャリアを考えた上でこれらができればさらにキャリアの実現にも繋がります。

まとめ

キャリアプラトーは多くの人にとって不可避です。キャリアプラトー化自体を問題視せず、仕事に関する知識やスキルを磨き続けて、プラトー化の遅延を行うことが組織の業績の低下や退職を防ぐことにもつながります。


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