これからの人材育成で大切な社員の「自律性」を高める「マインドフルネス」とは?

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まさか、客先であんな質問されるとは思わんかった…ドキッとしたでッ!

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そうですかぁ~僕は別にドキッとしませんでしたけど~

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おまえホンマたいした「鈍感力」やね!

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えっ?

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自分の「鈍感力」に気付かないほど鈍感なんやから…こりゃ本物や!

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どうせなら「打たれ強い」とか言えないんですか!


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VUCAの時代、「打たれ強い」「めげない」「プラス思考」「謙虚」など、ある意味今までと違った人間性が、社員にも求められ、そういったことの強化が人材育成においても大切であると言われていますが、どのようにすれば良いのでしょうか?


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マインドフルネスなどの概念が注目され、多くの企業でも「瞑想」などを教育・研修に採り入れるところが増えています。その背景に、多くの企業が、そのような今までと違った、人間面での「個」の確立を、組織の変革と同時に行う必要を感じていることがあると思います。但し、こういった「個」を強くする(自律を促す)教育や研修は、その職場での日常の実践や、継続という課題をどうクリアするのかが、成否の分かれ目になるので、注意が必要です。

 

人材育成におけるマインドフルネスとは


マインドフルネスとは「心が集中している状態」又は「その状態を目指す技法」のことです。その状態は、別の言い方をすれば、「人が最も自分の力を発揮できる」状態とも言えます。マサチューセッツ大のジン教授が、仏教の瞑想法をベースに西洋科学を融合させて1979年に生み出したマインドフルネスは、最新の脳科学でその効果が実証され、様々な企業や団体で研修に取り入れられています。

今のような、VUCA(Volatility:変動性・不安定さ、Uncertainty:不確実性・不確定さ、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性・不明確さ)の時代、「不安」「失敗」「恐怖」「衝突」等が日常たくさん起きる中で、それらに負けず、ある意味たくましく、自律した「個」として仕事をしていけるか?という、この大切な課題の解決方法として、多くの企業において、マインドフルネスが人材育成に取り入れられています。

 

これからの人材育成において、なぜ「マインドフルネス」が大切なのか?


先程述べたように、「マインドフルネス」は、ビジネス界の人材育成において注目を集めています。では今、なぜ「マインドフルネス」が注目されているのでしょうか。

それは、トレーニングを積むことでVUCAの時代、つまり、何が起こるかわからないビジネスの場で「マインドフルネス」が予期せぬ困難への対処を容易にしてくれるからです。今の自分に意識を集中させ、不安や恐れを抱いた自分自身を客観的に見つめられるようになることで、以下のような効果があると言われています。

  • 困難に直面した時にも、冷静に判断することができる

  • 職場で怒りや焦燥感、不安といったマイナスの気持ちが涌きあがっても、早期にいつもの自己に戻ることができる
    (結果、チームの人間関係も悪化しない)

  • プレッシャーの高い仕事でも乗り越えていける

  • 柔軟性のある心でストレスを感じても、早期にいつもの自己に戻ることができる

  • 脳の「前帯状皮質」が鍛えられ、過去の経験を元に最適な意思決定を下すことが出来る

 

人材育成としての「マインドフルネス」実践上の問題点


ではマインドフルネスを人材育成にどう取り入れていけば良いでしょうか?

マインドフルネスのトレーニングは少しの時間、毎日続けていくことが大切と言われ、よく紹介されている方法は以下の4つです。

  1. 瞑想
    姿勢を正して、ただ自分のしている「呼吸」に意識を向ける。「雑念」が浮かんだら「雑念」と心の中で唱え、それを手放し、また呼吸に意識を戻す。時間はまず数分程度で行う。

  2. ジャーナリング
    5分〜10分程度、頭の中に浮かんだことをひたすら書き出していく。

  3. マインドフル・イーティング(食事瞑想法)
    テレビも見ず、1時間ほど、食事のみに集中する。その食材や食感をじっくり味わう。

  4. 歩行瞑想法
    歩きながら土を踏む感触など五感をフルに使う。

以上は各技法のポイントのみですが、他にも技法はあるようです。しかし、これらの技法は、まだ実践していない人が興味を持ちネット上で検索をすると、その詳しい解説や動画を発見すると同時に、以下のような問題にも直面します。

  • (やってはみたが)継続が難しい

  • (上手に出来ているのか?いないのか?が分からないので)専門家のアドバイスが要る

  • マインドフルネス(直訳:「今を生きる」の意味)で本当に色々な効果が得られるのか?

他にも問題と感じることはあるのでしょうが、企業が教育研修でマインドフルネス的?なことを人材育成として導入しようとすると、その効果を得ようと思えば、

  • わざわざ、そのための時間や空間を用意せずにできる方が望ましい

  • 1回できても、それを各自が継続できる工夫が必要

  • 継続だけでなく、学んだら必ず実践してもらうために、そもそもの目的である「個」が強くなる(自律する)必要性を、当社なりにどう理解させるかがカギ

 という課題が、人事・人材開発担当者としては思いつくのではないでしょうか?

 

人材育成+「マインドフルネス」のこれからの課題


人材育成は組織開発とは違い、「個」を強くする(自律させる)のが目的です。組織を強くするために制度を変えたり、仕組みを変えたりしても、「個」が強くならならなければ組織は強くなりません。一方で「個」を強くするためと言っても、教育自体がスキルや知識偏重または精神論だけでは、本当の意味で強い「個」を育てることが難しいことを皆さんもすでにお気づきでしょう。だからこそ、「マインドフルネス」が現代のビジネス界の人材育成において注目されるのは必然だともいえます。

しかし、この総論には賛成でも、その手段としての「個」を強くする人材育成つまり「自律性強化」の手段に、「マインドフルネス」などを組み込むことは、その継続性や理解・納得等に課題があり、すぐ導入というわけにはいかない…といった実態もあります。

これからの人材育成においては、いかに実務的に「マインドフルネス」を組み込むか。言い換えれば「ビジネス版瞑想」というような手法をいかに確立できるかが課題の一つと言えるでしょう。


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