TOT率(効果の高い研修になるか否か)は研修受講者の上司次第?

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サムネイル20180725研修戦略.jpg「御社に研修の『定着戦略』はありますか?」~受講者上司(現場のマネジャー)をいかに巻き込むか?~

研修の前後で、いかに受講者上司を巻き込むか?」研修担当者にとって、常に頭の痛い問題です。そのお悩み解決のヒントを私どもがお手伝いした企業の事例を通じてお伝えします。

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どうだい?研修で学んだことは活かせている?


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忘却曲線って知ってますか?


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こらっ!話をすり替えるな! 


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TOT(研修転移)という言葉がありますね?






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「研修で学んだことを現場で活かすこと」です。
研修受講者の上司はそのカギを握ります。



学習の転移とは?

「学習の転移」とは、1966年に「ある文脈で学習したことを別の新しい文脈で活かすことであり人が社会に適応して生きていくためには欠かすことができない重要な心的機能である」とByrnes(バーンズ)という人が言ったことがその定義としてよく知られています。

企業が行う研修についてこれを置き換えれば「研修で学習したことを如何に現場で役立てるか?」の機能(研修転移)であり、実施した研修のうちいったいどれくらいの研修が現場に活かされたか?がいわば、「学習転移率」(研修転移率)ということになると思います。

 研修の目的は経営成果の達成

「研修転移の理論と実践」(中原淳・島村公俊・鈴木英智佳・関根雅泰共著・ダイヤモンド社)というものがあります。また「研修転移」で検索すると約365,000件ヒットします。上記の本の中ではTOT(Transfer of Training)とも書かれていますが国内外を問わずホットな「キーワード」であると言えます。「研修転移」…つまり研修で学んだことをどう現場で役立てるか?これが重要なキーワードになる背景には、いわゆる研修の三放し(言い放し、やらせっ放し、現場に任せ放し)では研修費用対効果が悪いということにとどまらず、ニューノーマル時代(変化が当たり前の時代)において経営成果の持続的な向上が難しい中、どうすれば社員がその成果を上げ続けられるか?が問われ、そのために必要な能力や技術を現場の社員が持たなければならない、その能力や技術を学習する良い方法の1つにOFF-JT(研修)があり、その研修で学習したことを現場での能力向上や技術力のアップに繋げ、経営成果を向上させて行かなければこの時代を生き残れないという切実な事情があるからと考えられます。 

しかしよく考えると、もともと企業が社員に行う研修の目的はこれであり、「いい勉強(気分転換)になった?)」つまり「学習」がその目的ではなく「学習」したことでより「成果」を上げるのが研修の目的であり、単なる勉強が目的ではなかったはずです。今、この古くて新しい言葉「研修の目的は経営成果のより高い達成」がクローズアップされてきたとも言えると思います。 

「転移」に関わる重要な要素
 ー『研修前・研修後』ー

クローズアップされてきたとは言え、「研修を現場に活かし成果につなげるには?」が話題になっている、そのためにも「研修効果測定」(詳しくは→研修効果測定は「目標設定」と「つなぐ」が大切です!もお読みください)をどうするか?が国内外でも研究されていることを鑑みると、裏を返せばまだ「研修の三放し」が多いとも言えるのではないでしょうか?

 この間その研究は国内外でもされてきました。上述の中原先生の主催であった「Transfer of Training(研修の転移)研究会」や海外のATD(Association for Talent Development)や九産大の伊藤氏など私の知っているのはごく一部ですが、その研究成果は年々、日々進化しています。私共の会社でも1999年の創業以来「現場・自律・成果」を合言葉に20年間「学びを現場で活かす教育」を理念に掲げて事業を行って参りましたが、如何せん「臨床」に邁進した感が強く、「研究肌」でないところが少なからずあり、「効果の高い研修」を行う仕組みや仕掛けをその場その場で提供するにとどまり、論文や研究成果として発表していないことを今更ながら反省をしています。


上記の先生方や団体の研究成果やその知見には頷く点が数多くあります。特に「どうすれば効果の高い研修に出来るか?」つまり「学んだことを実践し、成果に結びつけられるか?」については上記の方々の知見と私共20年の経験から大きく2つのポイントがあると思っています。

 

1. TOTに大きく影響を与えるのは「職場環境」である。

TOTとはおさらいするとTransfer of Training、つまり「研修転移=研修で学んだことが現場で活かされ成果につながるか否か?」のことでした。先の「研修転移の理論と実践」の中でも『Karg(2006年)によると研修受講者の学習結果に大きな影響を与えたのは「受講者がどのような人で、どのような状況で研修に参加したのか」「研修のカリキュラムと構造」であるが、最も重要なものは「職場環境」である』と書かれています。『「職場環境」とは受講者がどのような上司や同僚に囲まれているのか?どのような仕事に従事しているのか?であり、これが研修で学んだことが実線されるかどうかが決まる』とも書かれています。

一言付け加えると、TOTを左右するのは「研修そのもの以外の要因」であると言えるのではないでしょうか?


2.「職場環境」の中でも「受講者の上司」はTOTに大きな影響を与える

下記は1992年にBroad&Newstormが示した「移転マトリクス」から作成したものです。「研修転移の理論と実践」の中では、二人は『研修講師にインタビューを行い、TOTに最も影響を与えるのは誰か?またその中で実際に行われているものはどれか?を尋ねた』と書かれています。下記の図は、これらをヒントに作図したものです。TOTに最も影響力のあるのは上司からのストロークであり、しかしながらそれはあまり実施されていないという調査結果が導き出されます。

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まとめ

TOT(研修転移=学んだことを現場に活かす)は企業が研修を行う本来目的である、経営成果の達成に不可欠なことであり、そのポイントは研修そのものも大切ですがよりも研修前後にあります。特に研修前後の上司のストローク(研修受講者へのアクション)はそのカギを握ります。


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研修の前後で、いかに受講者上司を巻き込むか?」研修担当者にとって、常に頭の痛い問題です。そのお悩み解決のヒントを、私どもがお手伝いした企業の事例を通じてお伝えします。

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