社員にモチベーションを勘違いさせるな!

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最近モチベーションが上がらなくて…、藤見さん何とかしてくださいよ

 

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うちの息子と同じだな“勉強するモチベーションが上がらない”って…。

 

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部下のモチベーションを上げるのはマネジャーの仕事でしょ?

 

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それは社員が言うセリフではないよ。

 

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どうしたらモチベーションが上がりますかね?

 

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そもそも、モチベーションは、“上げてもらう”と思った瞬間にその灯は消えますし、仕事ができる社員ほどモチベーションがどうのと言わないものですが…。



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モチベーションは、自ら上げていく(セルフモチベーション)が基本です。社員はそういう認識が必要です。その上で、マネジャーは、部下のセルフモチベーションを阻害せず、その維持・促進を考えていく必要があります。



モチベーションづくりに走るな!

マネジャーは「チームのモチベーションが上がらない」と悩むことがあります。こんな時に心得ておいてほしいのは「そのもののためにはそのものを狙うな」ということです。言い換えれば「モチベーションを高めたかったら、結果的にモチベーションが上がるようにせよ」ということです。

 

ある営業所長の事例です。本部から重点商品の拡販目標が降りてきた際、拠点メンバーは「こんな高い目標は無理だ。やれるはずがない」という心理状態でした。この所長は「厳しい数字だが何とか頑張ろう!」と発破をかけることはしませんでした。何をしたかというと、顧客1社1社について「その会社の事業方針は? 当社からの購買金額は?IHS(インハウスシェア)は? キーマンの購買判断基準は?」等、1つ1つ事実を調べ上げ重点商品の拡売余地がどれだけあるか計算していきました。すると、目標数字を上回る数字が積み上がり、営業所全体に“できそうだ!”“やるゾ!”というムードが生まれてきた」ということです。事実(根拠)を積み上げていくことで“無理、できない”というメンバーたちの思い込みを突き崩し“やれそうだ!”“やるゾ!”という意欲を高めていったそうです。「具体的な事実の積み重ねが結果的にモチベーションにつながった」ということです。

仕事の報酬を見誤らないこと

モチベーションを高める要因のひとつに「報酬」があります。頑張って働いた際に得られる見返りのことです。「仕事の報酬は何か?」と問われたら、あなた(及びあなたの部下)は何と答えますか?「報酬とは、地位とお金(賞与・昇給)」でしょうか? 他にはないでしょうか?「地位やお金」以外に「目に見えない報酬」もあります。「見えにくい」けれども、見失ってはならない大切な報酬があります。

≪目に見えない3つの報酬≫
①貢献実感という報酬
 人の役に立つことそのものが報酬という人 もいれば、役立つことで「ありがとう」と感謝されることが報酬という人もいます。
②成長実感という報酬
一生懸命に仕事をすることで技術が身につく、腕が上がる、人間的にも器が大きくなる。こういったことに喜びを見出し報酬と感じる人もいます。
③信頼・評判という報酬
一緒に仕事をした相手から「また一緒に仕事がしたい」と言われたり、ネットワークが拡がったり、「○○と言えば☆☆さん」という評判が立ったりする。そういうことに喜びを見出し、報酬と感じる人もいます。

「地位やお金」という「目に見える」報酬ばかりに心を奪われていると、モチベーションを感じる機会を自ら失ってしまう恐れがあります。賞与は半年に1回だけですし、地位(ポスト)は限られており、数年に1回しかチャンスがありません。一方、「貢献実感、成長実感信頼・評判」という報酬はもっと頻繁に感じようと思えば感じることができます。

従業員満足度(ES)が上がるとモチベーションは上がるのか?

 「CS(顧客満足)の前にES(従業員満足)」とか、「ESを高めてヤル気UP」という言葉があります。社員が不満タラタラでその悪いオーラがお客様に伝染してしまい、お客様を失うというバカげた事態は避けなければなりません。しかし、従業員満足度の高い組織は業績がいいのか?というと、これは何ともいえません。従業員の「満足度」と「生産性」とは関係がないという研究結果もあります。従業員の満足度が高い会社であるからといって、働き甲斐のある会社とは限りません。逆に向上心や問題意識が高いが故に現状に満足しない社員が数多くいる。だからこそ、モチベーションが高く、組織も活性化し、業績がいい、という会社もあります。「福利厚生制度が整っているから」「オフィスの立地条件がいいから」「上司が厳しい要求をしないから」だから「居心地が良く、従業員満足度が高い」。こんなんで組織の生産性が上がるかといえば、そんなことはないはずです。

そもそも企業は、従業員満足やモチベーションを高めるために存在しているわけではありません。お客様に満足していただくことが第一の目的です。お客様にご満足いただき、従業員が働く喜びを実感できれば、自然とモチベーションは上がるのです。人手不足、超売り手市場の時代ゆえ、社員(求職者)に耳触りの良いことを言いがちですが社員を勘違いさせてはいけません。

まとめ

モチベーションという言葉は、20年前にはビジネスの現場には今ほど普及していませんでした。最近モチベーションという言葉が頻繁に使われるようになったのは、いちいちモチベーションを気にしながら働く社員が増えたということでしょうか?働くことに喜びを感じなくなってしまったということでしょうか?

・モチベーションは人から上げてもらうものだと勘違いする社員が増えたのか?

・「目に見える報酬」に心奪われ「目に見えない報酬」を見失ったのか?

・ESだモチベーションだと言っているうちに企業本来の目的(顧客満足の創
 造)を見失ってしまったのではないか?

最近では大半の企業が「働き方改革」に取り組んでいますが、労働時間の短縮、働き方の多様化など、働き方の“外側”に関する話が多い印象を受けます。しかし、本質はそういうことではないと思います。外枠を整えることも大事ですが、働き手である社員1人1人の“内面”が変わり、自発的で意欲的な取り組みによって、生産性向上の知恵が生み出されてこそ、働き方改革は上手くいくのではないでしょうか。

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