経営計画具現化の2つの盲点~SWOT分析の落とし穴~

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ん~~~、、

s_IMG_片山-crop.pngどうした三神?
珍しく頭なんか抱えて、、、
腹の具合でも悪いのか!?

s_IMG_三上-crop.pngあっ!両山さん!(腹は関係ないじゃん!)
いや~、さっき船長と藤見マネジャーから、
今期の経営計画と戦略の発表があったじゃないですか~

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あ~、それがどうした?

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なんか去年も一昨年も同じようなこと言ってませんか?

言葉のニュアンスが違うだけで、、

s_IMG_廣田-crop.png♪♪~~
おっ!両山、三神!
さっきの俺の計画説明よかっただろ!

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あっ!船長!!

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例年以上に現状分析に力を入れたからな!

今回の経営計画は手ごたえを感じているぞ!!

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で、でも船長!

あんまりこれまでの経営計画と変わっていないような・・・

s_IMG_廣田-crop.pngなにーーっ!
今回はしっかりとSWOT分析した上で、計画したんだ!
オマエはまだやっていないうちに屁理屈を言うんじゃない!!

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けど~~、自船の強みは本当に今もあの強みなんですか?

お客様から違う事を現場では聴いているんですけど・・・

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うっ、、いいからまずはやるんだーーーッ!!

s_IMG_三上-crop.pngはっ、はい~~(ι´・ω・`;)...ンー
(市場がこれだけ変わっているのに、どんな現状分析したんだ??)
(ヤバい!ホントにおなか痛くなってきた!!)


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全社の経営計画を具現化するために、各部門ごとに戦略を策定しています。ただ、その戦略も元々の現状分析自体が例年と変わり映えがない為、戦略ひいては経営計画そのものもあまり例年と変わり映えのないものとなっています。現状分析に何か問題がありそうだとは思いますが、何か見落としている点があるのでしょうか?

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変化が常態化(変化が当たり前)した時代、経営計画具現化のための第一歩として現状分析を行うのが通例でしょう。現場の情報を吸い上げ、それを分析し、計画に反映させる。その為の手法も色々とありますが、実はこの現状分析の際に大きな盲点もあります。今回は代表的な現状分析手法における落とし穴を見ていきましょう。


経営計画具現化の盲点~その①

一つ目の盲点は、SWOT分析の事実と解釈の混在です。

経営計画を具現化するため、現場で多く採用されている現状分析手法にSWOT分析があります。SWOT分析の良さは、現状の事実をどう見るか、つまりどう解釈するかという時に、「強み」「弱み」「機械(チャンス)」「脅威」という4つの解釈をパターン化して、現状の分析を分かりやすく、かつ偏りのないものに出来るところです。

しかし、現場の実態は、解釈する前の事実が基になるはずが、いつ間にか「強み」「弱み」という解釈が事実かのような錯覚を起こしてしまっていたりしています。つまり、事実と解釈が混在し、事実に主観が入り込んでいて、誤った事実認識を基に「強み」「弱み」という分析(解釈)をしてしまう盲点があります。
例えば、歴史ある企業において、過去ずっと上手くいっていればいるほど「これが一番良い!これが自社の強みだ!」と思い込み・決めつけが強く、強みという解釈が事実かのようになってしまいます。
また逆に、「あの市場は無理だ!昔からあの市場には弱い!」といったことに囚われ事実を確かめようともせず、新たな事実を見逃してしまう場合もあります。
これでは経営計画を具現化するためにたてた戦略も怪しくなります。

 

経営計画具現化の盲点~その②

もう一つの盲点は、SWOT分析の視座の問題です。

例えば、「わが社(もしくは自部門)の強みは○○だ」という分析に対して、

  • 「本当に今もそうですか?」
  • 「一度だけ根本から確認し直してみませんか?」
  • 「その強みは自社の立場からですよね?お客様の立場からどう見えているのでしょうか?」
  • 「競合の立場から見ても、それが強みと言えるほどの脅威やうらやましく映るほどの強みと思われているのでしょうか?」

といった問いかけをしてみてください。すると、「○○が強みだ!」と主張していた方々のトーンが下がること事があります。

例えば、あるメーカーでは、1,200社の顧客の協力を得て、アンケートとインタビューで、自社の強みは何かを調査しました。すると、そのメーカーの独特の技術の良さはありますが、お客様が高く評価していた上位項目は、「商品供給スピード(納期の速さ)」と「トラブル対応スピード」でした。この「スピード」という点が同業他社よりもずば抜けて安定している。さらに日本国内だけではなく、海外でも素早い「スピード」対応ができる仕組みと体制がある、といったことが分かってきました。そのメーカーの顧客が言うには「御社よりも安いところはあるが、その価格差がさほどなければ、早い納期と何かあった時のトラブル対応スピードがポイントだね。一定の技術力はもちろん大事だけど、トラブル対応時の安心感が一番の決め手になる。つまり、安心を買っているんだよ」との声でした。調査したメーカーの方々が想像していた内容と、顧客の評価ポイントとの違いに驚いたそうです。つまり、自分中心の視座からの現状分析になっていたという事です。

事実と解釈が混在して、事実に主観が入ったものを事実として捉えており、事実誤認のまま強みと解釈をしている場合が多いのです。変化が常態化している今だからこそ、改めてSWOT分析の基になる事実確認をすることをお勧めします。

 

経営計画具現化の盲点を打破するためにやるべきこと

まずは何よりも「事実」を確認することですが、この際の注意点として、そもそも自社(自部門)の構想(ビジョン、方針など)に対して影響しそうだと思う「事実」を確認した上で、「解釈」をします。

次に、強み・弱み、機会・脅威という「解釈」が独りよがりのワンパターンに陥らないように、自分の視座からの分析だけでなく、顧客の視座・競合からの視座といったように、様々な視座からSWOT分析をすることによって、新たな視点、新たな切り口を探していきます。また、「事実」が現象や病状として表れている場合は、何が理由でそうなっているのかを解釈してみましょう。その理由を強み・弱みとして捉えると打ち手のアイデアも出やすくなります。

変化が常態化した時代であるがゆえに、改めて事実を確認し発想を拡げていかなければいけません。従来のSWOT分析の盲点に留意しながら現状分析をしていきましょう。ここが意外と混乱しているケースが多いので、整理しながら進めていきます。この発想の基本となる思考の枠組み【事実⇒解釈⇒打ち手⇒行動⇒成果】をベースに置きながら、様々な視座から関得見ることで頭を柔らかくしたり、発想を拡げたりしていきましょう。

 

まとめ

事実は現場にあります。ところが、現場の思い込みや決めつけが強いと、変化の事実さえも見えなくなります。

  • 「その事実の鮮度は古くないか(いつ入手した事実なのか)?」
  • 「その事実は偏っていないか(誰・どこから入手した事実なのか)?」

といった点に留意しながら、事実と解釈を区分けし、SWOT分析を行い、新たな切り口から打ち手を考え出すことをお勧めします。その結果、経営計画を具現化するための戦略もより良いものとなることでしょう。

「まさか!」と思うような変化が当たり前のように起こる時代だからこそ、改めて事実を確認してみましょう。

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