新入社員教育のポイント②~ニューノーマル時代に求められる人材とは?

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はじめに

 前回(新入社員教育のポイント①~まずは新入社員のことを知ろう~)は、新入社員の世代が育ってきた環境と受け入れ側である私たちが育ってきた環境は違うんだということ。新入社員教育をより良いものに変えていくためには、まずは受入側である私たちが新入社員の事を知ろう。というお話をしました。

新入社員の世代が育ってきた環境が変わっているように、ビジネスにおいても、同じことが言えます。今、私たちを取り巻く環境はものすごいスピードで変化しています。変化が激しく、過去の常識が通用しない時代に突入しました。そんな時代のことをニューノーマル時代(変化が常態化した時代)と呼んでいます。今回は、ニューノーマル時代に求められる人材とはどんな人材か?についてお話ししていきたいと思います。

 

ニューノーマル時代とは?

まずは、ニューノーマル時代とはどんな時代なのかを知るためにこれまでの時代の変遷を図にまとめてみました。

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日本の企業を取り巻く環境は、時代の変遷とともに、「変化が緩やかな時代」「激しい変化が起きた時代」「変化が常態化した時代(ニューノーマル時代)」と移り変わっていきました。「変化が緩やかな時代」とは、戦後~80年台くらいまで。「変化が激しい時代」とは、80年台後半~2008年くらいまで。「変化が常態化した時代(ニューノーマル時代)」とは2008年以降のことです。

ニューノーマル時代とはどんなことが起きる(起こりうる)時代なのか?私たちにどんな影響を与える(与えうる)のか?について考えてみましょう。

・1つ目は、有望なビジネスモデルも市場もすぐに成熟化・陳腐化してしまうこと。つまりすぐに頭打ちになってしまうという事です。例えば、携帯電話、カーナビ、デジカメのような製品市場がスマートフォンに置き替えられ、そのスマートフォンもウエアラブルデバイス(腕時計、耳、頭に装着して利用する端末)に飲み込まれるかもしれません。革新的な商品やサービスが登場すると、あっという間に主役が入れ替わってしまうのです。

・2つ目は、「未知との遭遇」。日本は世界の先陣を切って超高齢化社会と人口減少を経験することになります(いずれ多くの先進国が経験する)。これまで人口が増加することを前提とした「市場と経済」の関係を考えていたのとは異なる世界、まさに誰も経験のない「未知との遭遇」をもたらすのです。誰も経験のないという意味では、次々と生まれる様々な技術革新、特に情報通信技術の影響は全産業、全業種、全企業にとって避けて通れないものです。例えば、自動車の自動運転に関わる技術も数年前までは遠い未来の話と考えられていましたが、実用化がすぐ目の前になってきました。自動運転の車が、たくさん走るようになったらどうなってしまうんでしょう。ちょっと想像できないですよね・・・?

・3つ目は、グローバル経済が互いに深く連鎖して、関係性を複雑化させているのです。このことは、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズが経営破綻したことを発端に、連鎖的に世界的金融危機が発生したリーマンショックが起きたことで、多くの方がその連鎖の複雑さを実感したと思います。直近では、イギリスのEU離脱という一国の出来事がどのように世界各国の市場に連鎖的な影響を与えるのかを分析しきるのは非常に至難の業です。

このように、変化が常態化したニューノーマル時代においては、従来の価値観や既存業界の常識だけでビジネスを考えるのではなく、新しい価値観や枠組みを構想することが求められています。 

 

ニューノーマル時代に求められる人材とは?

ニューノーマル時代に求められる人材.png


ビジネスにおいての私たちを取り巻く環境の時代背景についてお話ししました。取り巻く環境が時代によって変わってきているように、それぞれの時代において求められる人材も変わってきています。

変化が緩やかな時代には、目の前には先進国というお手本がありました。また、市場も拡大していたので、企業にとって「やるべきこと」は明確でした。つまり、経営層が決めたことを、現場がなるべく早く、全力で実行することが、企業にとっても個人にとっても最も利益を生んだのです。誤解を恐れずに言えば、社員が「自分で考える」ことよりも、「(経営層、管理職層の)言った通りに動く」人材が求められた時代と言えます。

しかし、80年台以降、日本も欧米と同じく先進国になり、お手本として追従できなくなりました。同時に、あらゆる産業・市場が成熟し、右肩上がりの経済成長ができなくなりました。変化が激しい時代の到来です。この時代は、自社だけでなく顧客を取り巻く状況も目まぐるしく変化をしているため、経営層が全ての状況を判断して決定を下すことが難しくなりました。そんな時代においては、社内外で起こっている様々な問題に対して「上(会社や上司)が何も言ってこないから」行動を起こせない人材は求められない時代になったと言えるでしょう。

そして、ニューノーマル時代のように変化が常態化している時代では自社はもちろんのこと、顧客を取り巻く状況の変化はさらに早く、激しく、そして予測が非常に難しくなってきました。そんな時代だからこそ、様々な立場(例:顧客、上司)から自分は何を求められているか自ら掴み、理解し、(周囲を活用しながら)最後まで自分の責任でやり遂げられる人。こういった人材こそが求められる人材と言えるのではないでしょうか?このような人材の事を「自律型人材」といいます。ニューノーマル時代に求められている人材とは、自律型人材なのです。 

 

まとめ

今回は、ニューノーマル時代とはどんな時代か?ニューノーマル時代に求められる人材とはどんな人材か?についてお話ししてきました。では、新入社員がニューノーマル時代に自律型人材として働いて行くために身に付けてほしいことはどんなことか?次回は、新入社員教育のポイント③~新入社員に身に付けてほしい仕事の基礎と基本~についてお話しします。

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